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ならまち育ち。長年東京に暮らすも、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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西大寺四王堂の十一面観音と邪鬼

西大寺・東門
梅雨明け前のお話です。久しぶりに晴れ間を見たらどこかに出かけたくなり、西大寺を訪問してきました。


西大寺・境内図
西大寺には昨年2度訪問していますが、今回はこの日のために(?)残しておいた四王堂を拝観することにします。近鉄大和西大寺駅を下車し、南改札から徒歩約3分で西大寺の東門に到着します。その東門をくぐるとすぐ右手にあるお堂が四王堂となります。


西大寺・四王堂
西大寺は、764年、孝謙上皇(同年重祚して、称徳天皇)が恵美押勝の乱平定を祈願して造立した金銅四天王像を安置したことに始まります。


西大寺・四王堂
その四天王像祀ったのが、この四王堂ということになります。ただし創建当初のお堂は焼失しており、現在の四王堂は江戸時代(1674年)に再建されたものとなります。


西大寺・四王堂
こちらのご本尊は十一面観音。錫杖を持った長谷寺式の観音様です。長谷観音には及ばないものの、こちらも像高約6メートルというなかなか大きな像で、威厳を感じる立派な観音様です。この像は元々京都白河にあった法勝寺十一面堂のご本尊だったそうですが、その十一面堂が顛倒し、像も顔面を除き破損してしまったといいます。それを叡尊上人(西大寺中興の祖)が修復し、亀山上皇の命により、西大寺に客仏本尊として移されたのだそうです。


西大寺・四王堂拝観券
そしてその両脇には2躰ずつ四天王立像が安置されています。これらが孝謙上皇発願の四天王像ということになりますが、残念ながら造立当初のものは焼失しており、現在の像は鎌倉時代や室町時代の再造となっています。しかし、増長天の足元の邪鬼だけは奈良時代の創建当初のものだそうで、四王堂の拝観券にもその邪鬼が使われておりました。


西大寺四王堂・御朱印
こちらは西大寺四王堂の御朱印。
「十一面観音」


称徳天皇陵
帰路、西大寺を創建した称徳(孝謙)天皇の陵墓(称徳天皇高野陵)にも立ち寄ってみました。大和西大寺駅を挟んで北東の方向にあり、お寺からも歩いて10分ちょっとの距離です。しかし、この陵墓は前方後円墳(遥拝所があるのは前方部)です。奈良時代の天皇が前方後円墳に葬られているのは時代的が合わず、この比定は疑問視されているそうです。称徳天皇は西大寺近くの別の場所に葬られているのかもしれません。


西大寺 四王堂 見仏メモ

■住所:奈良県奈良市西大寺芝町1-1-5
■山号:勝宝山
■宗派:真言律宗(総本山)
■創建:765年(天平神護元年)
■開基:孝謙上皇(称徳天皇)
■拝観時間:9:00~16:30(愛染堂)
■拝観料:四王堂300円、 諸堂(本堂・愛染堂・四王堂・聚宝館)拝観共通券1000円
■駐車場:あり(有料)
■交通:近鉄大和西大寺駅下車、南出口から徒歩3分

■今回見仏した御仏
 【四王堂】
  ・十一面観音菩薩立像 - 重文、平安時代、木造、圓信作
  ・四天王像(持国天・増長天・広目天) - 鎌倉時代、銅造
  ・四天王像(多聞天) - 室町時代、木造

■公式サイト:【真言律宗総本山 西大寺】

■地図
 

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