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Author:ichibou
ならまち育ち。長年東京に暮らすも、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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33年に一度の秘仏御開扉中の石山寺へ

京阪石山寺駅
今回は33年に一度の御本尊開扉が行われている滋賀県の石山寺を訪ねてきました。三条京阪から浜大津行きの電車に揺られ、浜大津から石山坂本線の終点・石山寺駅を目指しました。


国道422号線
駅からは瀬田川に沿って走る国道422号線を徒歩で南下します。川沿いの涼しげな道かと思いきや、実は陽射しを遮るものが何もないなかなか厳しい道でした。なにぶんこの日は猛暑日。早くも汗が吹き出します。


石山寺・東大門
10分程歩いてようやく石山寺の東大門に到着です。石山寺を訪れるのは中学の遠足以来ですが、当時の記憶がまるで残っていないので、初めて来たのも同然です。


石山寺・金剛力士像(吽形像)石山寺・金剛力士像(阿形像)
源頼朝の寄進により造られたという東大門には迫力ある金剛力士像が安置されています。運慶・湛慶親子の作とも伝わるようですが、作風が異なるという見方もあるようです。


石山寺・影向石
拝観料を納め、境内を進むと、まず井戸のような覆いに囲われた影向石(ようごういし)が祀られてるのが目に入ります。どうやらこれは石山寺開山に関係する石のようです。

奈良時代、聖武天皇から大仏建立に必要な黄金を調達するよう命を受けた良弁(東大寺初代別当)が、金峯山(吉野)に籠ったところ、夢に現れた蔵王権現から石山の地を訪れるよう告げられます。それに従い良弁がこの地を訪れると、岩の上に座っている老人(比良明神の化身)と出会います。その老人が座っていたのがこの影向石ということになります。老人に導かれ、巨大な岩の上に聖徳太子の念持仏であった如意輪観音像を安置したところ、しばらくして陸奥の国で金が発見されたといいます。そしてこの後、如意輪観音像がどうしたことか岩山から離れなくなり、その像を覆うように堂を建てたのが石山寺の始まりだということです。


石山寺・石段
さて、手水舎で身を清めたら、急な石段を登り、境内の奥へと進みます。


石山寺境内
石段を登りきると、観音堂、毘沙門堂、御影堂などの諸堂が立ち並ぶ場所にでます。木々に隠れてはいますが、正面には多宝塔が、その下には寺名の由来ともなっている岩(天然記念物の「珪灰石」※)も見えます。

(※珪灰石は帰りにゆっくり撮影するつもりでしたが、別ルートから下山してしまったため撮り忘れてしまいました)


石山寺・観音堂、毘沙門堂
(右から観音堂、毘沙門堂、御影堂)
諸堂の中で私が最も注目したのは毘沙門堂です。中には入れませんが、金網越しに中の様子を伺うことができます。中央に地天女の両手の上に立ち、二鬼(尼藍婆、毘藍婆)を従えた兜跋毘沙門天が祀られています。そして、脇侍として妃の吉祥天と子の善膩師童子を従えた三尊形式となっておりました。


石山寺・本堂
そして蓮如上人が祀られる蓮如堂の脇にある石段を登るといよいよ本堂です。


石山寺・本堂
石山寺の本堂は国宝です。 内陣は平安中期の建築で、滋賀県最古の木造建築物なのだそうです。


石山寺・御開扉ポスター
御本尊は秘仏の如意輪観音。今年は33年に一度の開扉の年にあたります(2009年に花山法皇千年忌を記念して開扉しているので、実際には7年ぶりの開扉)。特別拝観料500円を納めると、内々陣から秘仏御本尊を拝観できます。この秘仏御本尊は約5mの大きな半跏像。この像は平安時代に造られた二代目の像で、初代の御本尊は平安末期の落雷により損壊してしまったそうです。また、如意輪観音といえば6臂のものが多いですが、こちらは2臂の像で、岩盤の上に直接座っておられます。目の前に立つと、その優しくも威厳のあるお姿に圧倒されます。


石山寺・本堂
そして、ご本尊の両脇には金剛蔵王像(蔵王権現)と執金剛神像が配され、さらには不動明王も祀られています。この他、本堂内では二十八部衆像、持国天立像、増長天立像、毘沙門天立像をはじめ、特別公開されている初代本尊塑像断片やその初代本尊の胎内仏だったとされる4体の金銅仏も拝観することができました。


石山寺・多宝塔
本堂を出て、さらに石段を登って行くと石山寺のシンボルともいえる国宝の多宝塔があります。源頼朝の寄進で建立された日本最古の多宝塔だそうです。


石山寺・多宝塔
中には智拳印を結んだ金剛界の大日如来が祀られていました。こちらも金網越しに拝観可能です。もともとは金色に輝いておられたのでしょうが、現在は金が剥離し、漆塗りの地肌が現れ、全体的に焦げ茶色の像に見えます。この像は、若き頃の快慶の作だそうです。こちらは墨書が確認されており、快慶の作であることが確定しているようです。


石山寺・御朱印
最後に石山寺でいただいた御朱印です。
「大伽藍」
狙ったわけではありませんが、日付に「八」が3つ並びました。ハハハ。


石山寺(いしやまでら) 見仏メモ
■住所:滋賀県大津市石山寺1-1-1
■山号:石光山
■宗派:東寺真言宗
■本尊:如意輪観音
■創建:天平19年(747年)
■開基:良弁、聖武天皇(勅願)
■札所:西国三十三カ所13番
■拝観時間:8:00~16:30(入山は16:00まで)
■入山料:600円
■御本尊 如意輪観世音菩薩 特別拝観料:500円
■御本尊開扉期間:2016年3月18日~12月4日
■駐車場:あり(有料)
■交通:京阪石山寺駅より、徒歩10分

■今回見仏した御仏
 【本堂】
  ・如意輪観音菩薩像 - 重文、平安時代、寄木造
  ・執金剛神立像 - 木造
  ・金剛蔵王立像 - 木造
  ・不動明王坐像 - 重文、平安時代、木造
  ・持国天立像 - 重文、平安時代、木造
  ・増長天立像 - 重文、平安時代、木造
  ・毘沙門天立像 - 重文、平安時代、木造
  ・本尊如意輪観音菩薩胎内仏像(4体) - 重文、飛鳥時代および天平時代、金銅造
 【多宝塔】
  ・大日如来坐像 - 重文、鎌倉時代、木造、快慶作
 【毘沙門堂】
  ・兜跋毘沙門天立像 - 重文、平安時代、木造

■公式サイト:【石山寺】

■地図
 

■関連DVD
 
石山寺は「新TV見仏記7 比叡山・大津編 」にて紹介されています。


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