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ならまち育ち。長年東京に暮らすも、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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葛井寺・本尊千手観音ご開帳

西国三十三所草創1300周年記念チラシ
今年は西国三十三所の草創1300年の年にあたる年です。これを記念して各札所では秘仏の特別開帳や寺宝の公開などが行われています。今回は、そのうちの五番札所である葛井寺に参拝してきました。葛井寺では9月17日から22日までの6日間、ご本尊の特別開帳が行われました。


藤井寺一番街
葛井寺へは、近鉄南大阪線の藤井寺駅で下車し、駅近くの藤井寺一番街のアーケードを進みます。


葛井寺・四脚門
そして、アーケードを抜けると左手に建っているのが葛井寺の西門である四脚門です。豊臣秀頼が寄進したもので重要文化財。葛井寺では最古の建物だそうです。


葛井寺・南大門
四脚門から境内に入らず、そのまま商店街を直進し、次の角を左に曲がると南大門が現れます。こちらは江戸時代に造られた入母屋造の楼門です。


葛井寺本堂
葛井寺は、聖武天皇の勅願で行基が創建したお寺で、平安初期に平城天皇の皇子・阿保親王によって再興されています。その後荒廃するも、平安後期に大和在住の藤井安基という人物により寺が再興され、「藤井寺」ともいわれるようになります(地名には「藤井寺」が残こっている)。そして室町時代には奈良・興福寺の末寺として栄えますが、1493年(明応2年)の兵火により諸堂が焼失、さらに1510年(永正7年)の地震によって残った建物も倒壊してしまったそうです。


葛井寺・本堂
本堂は江戸時代の再建。こちらに祀られる本尊の国宝乾漆千手観音坐像は、大阪府下唯一の天平仏です。左右には平安時代の聖観音立像と地蔵菩薩立像も祀られています。今回は西国三十三所草創1300年記念の特別開帳となっていますが、通常は毎月18日に開帳されています。


葛井寺・南大門裏手
(南大門裏手の絵)
この千手観音像には、実際に千本以上の手が表現されています。合掌する手が2本,持物を持つ手が40本、そして放射状にびっしりとつけられている小さな脇手が1001本(右に500本,左に501本)あるそうです。そのボリューム感と細かい作りに驚かされます。


葛井寺・本堂
また、今回の開帳では、観音様の手からお手綱が張られていました。これは7年ぶりのことだそうです。参拝者はこのお手綱を通じて観音様とより深く縁を結ぶことができます。


葛井寺の案内板(参詣曼荼羅)
(四脚門付近にあった案内板より)
また、本堂内では寺宝の公開も行われていました。内陣の裏側はちょっとした展示コーナーのようになっており、ここでは葛井寺参詣曼荼羅や金銅多宝塔などが展示されておりました。この葛井寺参詣曼荼羅(室町時代)を見ると、当寺の伽藍は東西2つの三重塔をもつ薬師寺式の伽藍配置であったがわかります。


葛井寺・阿弥陀二十五菩薩堂
さて、本堂の正面右手には二十五菩薩阿弥陀堂があります。ここには阿弥陀如来と、聖衆来迎二十五菩薩像が祀られています。堂内には入れませんが、外からズラリと並んだ像を拝観することができます。


葛井寺・護摩堂
本堂の西側にあるのが護摩堂です。中央に不動明王、向かて左に役行者像が祀られています。右手にはおそらく大日如来だと思われる像も祀られていましたが、堂内が薄暗かったので判別できませんでした。


葛井寺・弘法大師修行像
こちらは弘法大師堂の脇に立つ弘法大師修行像。なかなか躍動感があり、恰好のいいお姿です。


葛井寺境内
葛井寺は藤で有名なお寺でもあります。その藤棚の奥には多くの石仏が並べられていました。


葛井寺・南法華寺本尊石仏
これらの石仏は、西国三十三所各札所のご本尊で、ここで西国三十三所を巡拝することができるようです。


葛井寺・長谷寺本尊石仏
こちらは八番札所長谷寺のご本尊である十一面観音。ちゃんと錫杖も持っておられます。


葛井寺・近鉄試合速報
ところで、境内の片隅には近鉄バファローズの試合速報板が立てられていました。元々お寺にあったものなのか、よそから持ってきたものなのかは不明です。矢印が書かれているので、お寺の近くに立てられていたものかもしれません。いずれにせよ、かつては毎日ここにスコアが書き込まれていたのでしょう。合併により球団がなくなって久しいですが、近鉄バファローズの本拠地は藤井寺球場でした。


葛井寺・御朱印
そして、葛井寺の御朱印はこちら。
「大悲殿」



葛井寺(ふじいでら) 見仏メモ
■住所:大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21
■山号:紫雲山
■宗派:真言宗御室派
■本尊:十一面千手千眼観世音菩薩(国宝)
■創建:神亀2年(725年)
■開基:行基、聖武天皇(勅願)
■札所:西国三十三所5番
■拝観時間:8:00~17:00
■ご本尊開扉日:毎月18日
■拝観料:ご本尊開扉日のみ 300円
       (※西国三十三所草創1300年記念特別拝観は500円)
■駐車場:あり
■交通:近鉄南大阪線藤井寺駅より、徒歩5分

■今回見仏した御仏
 【本堂】
  ・千手観音坐像 - 国宝、天平時代、乾漆造
  ・聖観音菩薩立像 - 市指定文化財、平安時代、一木造(欅)
  ・地蔵菩薩立像 - 市指定文化財、平安時代、一木造(松)

■公式サイト:【西国三十三ヶ所五番札所 葛井寺】

■地図
 


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