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ならまち育ち。長年東京に暮らすも、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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東京にもおわした長谷寺式の大観音

永平寺別院長谷寺
東京にも「長谷寺」があると聞き、上京ついでに訪問してきました。場所は西麻布。東京にいたころは隣の六本木や麻布十番でよくお酒を飲んでいたのですが、大人の隠れ家的な店が多い西麻布は敷居が高く、私には縁がない街だと思っていました。しかし、そんな西麻布に長谷寺があり、しかも大観音が祀られているというので驚きです。


永平寺別院長谷寺
こちらの長谷寺は「はせでら」ではなく「ちょうこくじ」と読みます。福井の名刹・永平寺の東京別院となっています。


永平寺別院長谷寺
かつて「渋谷ヶ原」と呼ばれたこの地には、古くから観音堂があり、奈良長谷寺の観音さまと同木から造られたと伝わる小さな観音像が祀られていたそうです。


永平寺別院長谷寺境内
江戸時代になると観音堂を基に補陀山長谷寺が開かれ、正徳6年(1716年)には2丈6尺の大観音が建立されます。その際、古仏は尊像の体内にお納められたといいます。


永平寺別院長谷寺・手水舎
しかし、その大観音も昭和20年(1945年)の東京大空襲にて焼失しています。


永平寺別院長谷寺・観音堂
そして、昭和52年(1977年)に現在の観音様と観音堂が再興されています。


永平寺別院長谷寺・十一面観音
観音堂にはスラっと背の高い観音様が祀られていました。像高は約10メートルといいますから、奈良や鎌倉の長谷観音と同じぐらいの大きさです。

※お寺の方に確認したところ、写真撮影OKでした。


永平寺別院長谷寺・十一面観音
しかし、その佇まいは奈良や鎌倉の観音様とは異なり、とても女性的で優しそうな観音様です。昭和の作ということだけあって、現代的な印象もあります。


永平寺別院長谷寺・十一面観音
この像は日本芸術院会員である大内青圃の作で、お顔は香淳皇后(昭和天皇の皇后)がモデルとなっているそうです。


永平寺別院長谷寺・十一面観音
右手にはしっかり錫杖を持たれており(右手は水瓶)、長谷寺式の十一面観音となっておりました。


永平寺別院長谷寺・十一面観音
静かな観音堂で大きな観音様を見上げていると、自分がいる場所も忘れてしまいます。


永平寺別院長谷寺・観音堂
ここは近くに六本木ヒルズがそびえ立つような場所ではありますが、境内には都会の喧噪とは無縁の静かな時が流れておりました。


永平寺別院長谷寺・御朱印
最後にいただいた御朱印です。
「麻布大観音」



長谷寺(ちょうこくじ) 見仏メモ

■住所:東京都港区西麻布二丁目21番34号
■山号:補陀山
■宗派:曹洞宗 (大本山永平寺別院)
■本尊:釈迦牟尼佛
■創建:慶長3年(1598年)
■開基:門庵宗関大和尚
■拝観料:なし
■交通:東京メトロ千代田線・銀座線・半蔵門線「表参道」駅より、徒歩15分
    東京メトロ日比谷線「六本木」駅より、徒歩16分

■今回見仏した御仏
 【観音堂】
  ・十一面観音菩薩立像- 昭和52年、木造(樟)、像高約10m

■公式サイト:【曹洞宗大本山永平寺別院 長谷寺】

■地図
 

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