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Author:ichibou
ならまち生まれ。東京暮らしが長かったものの、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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ならまちで快慶仏を拝観(興善寺)

興善寺・山門
ならまちの一角、十輪院畑町にある興善寺を訪ねてきました。町名からもわかるようにすぐお隣には石仏龕で知られる十輪院があります。


興善寺・庫裏
今回興善寺を拝観させていただいたのは、こちらのご本尊が快慶作の阿弥陀如来像だと知ったからです。


興善寺・本堂
こちらは観光寺ではありませんが、事前に電話で訪問の旨を伝えていたこともあり、すぐに本堂へと案内していただくことができました。


興善寺・本堂内
さて、本堂内内陣の須弥壇には、お目当ての阿弥陀様が立っていらっしゃいました。素人目にも快慶らしさを感じることができる大変綺麗な像です。状態もよさそうで、長年大事に祀られてきたことが感じられます。

元々興善寺は元興寺の子院だったそうですが、天正十七(1589)年に浄土宗の寺院として中興されています。この年、東山中(旧都祁村あたり)にあった阿弥陀堂からお迎えしたのがこの像だそうです。

また本像は作風から快慶作と比定されているもので、快慶の銘などは見つかっていないそうですが、昭和37年に行われた調査では胎内から法然上人直筆の書が発見されています。現存する法然上人直筆の書は極めて少なく、大変貴重な発見だったそうです。


興善寺・境内
折しも今奈良では快慶展が行われています。快慶展を観覧した流れでこちらにもお参りされる方も多いそうです。


興善寺の門
さて、拝観を終えて帰りは北側の門から外にでました。来るときは南側の門から入りましたので、これでお寺を通り抜けて一本北側の通りに出たことになります。東西に走る十輪院町の通りと、その一本北側の公納堂町の通りの間には興善寺、十輪院、法徳寺とお寺が3つ並んでいますが、南北に通り抜けられるのは興善寺だけです。


十輪院畑町
そのためかつて近隣の住民は境内を近道として利用し、「そこぬけ寺」(あるいは「つきぬけ寺」)と呼んでいたそうです。かつて私もこの近くに住んでいたのですが、私が子供の頃には既に寺の脇に通り抜けられる路地があったので、実際に通り抜ける人は少なかったと思います。それでもうちの父親などはよく「そこぬけ寺」と呼んでおりました。その「そこぬけ寺」というワードをふと思いだし、懐かしく思いつつ帰途につきました。


興善寺・御朱印
最後にいただいた御朱印です。
「阿弥陀如来」



興善寺(こうぜんじ) 見仏メモ

■住所:奈良市十輪院畑町12
■山号:法輪山
■宗派:浄土宗鎮西派
■本尊:阿弥陀如来
■創建:天正年間
■開基:慶誉和尚
■拝観時間:6:00~17:00
■拝観料:無料(本堂拝観は要事前連絡)
■交通:近鉄奈良駅から徒歩約15分
    JR京終駅より徒歩14分
■駐車場:あり(無料)

■今回見仏した御仏
  ・阿弥陀如来立像 - 重文、鎌倉時代、木造、快慶作

■公式サイト:【興善寺 Facebook】
■地図
 
 ※Googleマップでは微妙に興善寺の位置が間違っているようです。

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THEME:古寺巡礼 | GENRE:旅行 |

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