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Author:ichibou
ならまち生まれ。東京暮らしが長かったものの、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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三十年に一度の御開帳、播州清水寺の十一面観音

播州清水寺行きのバス
11月の上旬、清水寺へと出かけてきました。清水寺といっても京都の清水寺ではなく兵庫県にある播州清水寺です。大阪駅より丹波路快速に乗り、降り立ったのは福知山線の相野駅です。ここからは一日二往復しかないバスに乗り込みます。


清水寺行きのバス
珍しいことにこのバスでは、運賃に加えて清水寺の入山料も徴収されます。ちなみに運賃にはICカードが使えましたが、入山料は現金のみしか使えないとのことでした。


播州清水寺の料金所
バスは播州ののどかな田園地帯を走り、やがて山の中へと入って行きます。すると山の中腹には料金所がありました。どうやらここから先は清水寺への専用道となっており、車での参拝者はここで入山料を支払う仕組みになっているようです。バスの場合は運転手さんが代表して受付を行い、客は降車時に運賃と入山料を支払って寺のパンフレットを受け取るという仕組みになっていました。


播州清水寺・仁王門
バスを降りると大きな仁王門が現れました。門をくぐりつつ、さっそく受け取ったパンフを開いてみると、開山は法道千人で1800年前のこととあります。さすがにこれは仏教公伝より数百年前のことになるので、かなりの尾ひれがついていそうです。


播州清水寺
さて、播州清水寺は西国三十三所の第25番札所で、大講堂と根本中堂という2つの本堂を有するお寺です。


播州清水寺・薬師堂
その二つのお堂に向かう前に、まずは手水舎前にあった薬師堂に入ってみます。


播州清水寺・薬師堂十二神将
当然こちらのご本尊は薬師如来ですが、そのお薬師さんをお守りする十二神将が、たいへんかわいらしい飛び出す懸仏といった感じのものでした。案内板によると、これらは「せんとくん」の作者としても知られる籔内佐斗司さん作とのこと。どうりで親近感を感じるわけです。


播州清水寺・放生池越しの大講堂
薬師堂を出て、次はと放生池越しに見えている大講堂へと向かいます。


播州清水寺・大講堂1
ここは西国二十五番の礼堂で、725年(神亀2年) に聖武天皇が行基に命じて建立したという聖武天皇の勅願所です。大講堂は1913年(大正2年)に焼失しており、現在のこの建物は1917年の再建だそうです。


播州清水寺・大講堂2
ご本尊は十一面千手観音菩薩坐像です。金色に輝くこの像は大正時代の再建時に造られたもののようです。向かって左には地蔵菩薩、右には毘沙門天も祀られています。


播州清水寺・大講堂3
さらに100円を納めると、内陣での拝観と内陣裏に展示されている寺宝の見学が可能となります。木箱に100円を入れ奥に進むと、大正時代の火災の際に運び出されたという「丈六サヤ佛御手」(4本)が展示されていました。かつての本尊が破損し、鞘仏に納められていたものの、その鞘仏もまた被災してしまったということなのかもしれません(あくまでも憶測です)。


播州清水寺・根本中堂への石段
さて、大講堂を出て、今度は急な石段を登り根本中堂へと向かいます。


播州清水寺・根本中堂
根本中堂の歴史は大講堂より古く、627年(推古天皇35年) に推古天皇が直々に建立したと伝わります。根本中堂もまた1913年に焼失しており、現在の建物は1917年の再建です。


播州清水寺・御開帳のチラシ
根本中堂では30年に一度の御開帳が行われています。今回訪れたのはこの御開帳が目的です。外陣からも拝観することはできますが、特別拝観料300円を納めて内陣に入らせていただきました。近くからお目にかかると、あきらかに中央の仏像とは異なり、、たいへん個性的でかつ素朴な印象をうけるお顔をしていらっしゃいます。長らく秘仏として守られている像だけに、不思議なパワーがありそうな観音様でした。


播州清水寺・根本中堂
脇侍としては毘沙門天像と吉祥天像が置かれ、さらには白鳳時代の銅造如来像も祀られていました。


播州清水寺・滾浄水
根本中堂拝観後、裏手に続く道を少し歩いてみると、「滾浄水」(こんじょうすい)と呼ばれる井戸がありました。これは清水寺の名前の由来となった霊水なのだそうです。この井戸の水に自分の姿を写すと寿命が三年延びるのだとか。


播州清水寺の限定御朱印
こちらは御開帳期間中のみいただける限定朱印です。
「根本中堂」



播州清水寺(ばんしゅう きよみずでら) 見仏メモ

■住所:兵庫県加東市平木1194
■山号:御嶽山
■宗派:天台宗
■本尊:十一面観音(秘仏)、千手観音
■創建:景行天皇時代
■開基:法道仙人
■拝観時間:8:00~17:00
■入山拝観料:500円
■秘仏御本尊十一面観音御開帳:2017年11月1日~11月30日
               (※内陣特別拝観料300円)
■交通:JR宝塚線(福知山線)相野駅より、清水寺行バスで35分
               (※バスは一日二往復のみ)
■駐車場:あり(無料)

■今回見仏した御仏
  ・十一面千手観音菩薩坐像 - 大正時代、木造
  ・十一面観音菩薩立像 - 市指定文化財、平安時代、木造 ※秘仏
  ・銅造菩薩立像 - 県指定文化財、白鳳時代、銅造
   他

■公式サイト:【播州清水寺】

■地図
 

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