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Author:ichibou
ならまち生まれ。東京暮らしが長かったものの、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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松尾寺、秘仏「厄除観音」特別開扉

松尾寺・北惣門
11月3日に日本最古の厄除霊場といわれる松尾寺に行ってきました。駐車場から境内に向かうと現れる門が北惣門となります。

松尾寺霊泉
門をくぐるとすぐ右手には手水があります。この水は「松尾寺霊泉」と呼ばれ、「大和の名水100選」にも選ばれています。


松尾寺・石段
108段あるという石段を登っていると、「創建1300年」というノボリが立てられていました。松尾寺の創建は718年(養老2年)、舎人親王が日本書紀の無事完成と厄除けの願をかけて建立されたと伝わるそうです。


松尾寺・本堂
そして、石段を登りきると重要文化財にも指定されている本堂が現れます。


松尾寺・特別開扉の案内
ご本尊の千手千眼観世音菩薩(やくよけ観音)は秘仏ですが、年に一度11月3日にのみ開扉されます。拝観料300円を納めると外陣からその観音様を拝むことができます。現在祀られているご本尊は鎌倉時代のもので、像高は177.3cm。この観音様には42本の手があり、さらに光背には千眼千手が配されていました。また、外陣には日本唯一といわれる舎人親王像も公開されており、こちらは近くから拝観可能でした。


松尾寺・三重塔
本堂背後には磐座があり、その横の石段を登ると三重塔があります。


松尾寺・三重塔2
現在の塔は明治21年(1888年)の再建ですが、鬼瓦に正徳三年(1713)の銘があるなど、一部には旧材も使われているそうです。


松尾寺・十三重の石塔
三重塔から奥へと進むとすぐに、石造の十三重塔があります。ここには舎人親王の毛骨を納められていると伝わるそうです。


松尾寺・三重塔3
さらに三重の塔を見おろしながら、坂を登ります。


松尾山神社
その先には松尾寺の鎮守社である松尾山神社がありました。ここは元観音堂跡と言われ、昭和52年に奈良時代の鎧瓦などが発掘されているそうです。


松尾寺・本堂
坂を下って再び境内へに戻ったら、次は本堂以外のお堂を巡ります。


松尾寺・七福神堂
こちらは七福神堂。ここは特別公開期間外でも堂内を拝観できるお堂です。拝観料は300円。堂内には精悍な顔立ちの大黒様を中心に七福の神々が祀られていました。この大黒天は弘法大師御自らお刻みになったものと伝わるそうです。


松尾寺・行者堂
七福神堂の隣にあるのが行者堂です。ここには日本で最大といわれる役行者像が祀られてますが、公開は毎年9月1日~7日の修験道まつり期間のみ。今回はそのお姿を拝むことはできませんでした。


松尾寺・南惣門
そして、境内を南の方に下って行くと現れるのが南惣門です。


松尾寺・雷神松尾寺・風神
この門には風神・雷神の浮き彫り彫刻が施されており、「雷門」とも呼ばれるそうです。


松尾寺・宝蔵殿
そして、南惣門を出るとすぐに宝蔵殿があります。拝観料は300円。ここには旧本尊と推定される焼損仏「千手観音像トルソー」が展示されています。随筆家の白洲正子はこのトルソーを「地獄の業火に焼かれ、千数百年の風雪に堪えて、朽木と化したその姿は、身をもって仏の慈悲を示している」と讃えています。最後にそのトルソーや円空作の役行者小角像などの宝物を見学して、この日の拝観を終えました。


松尾寺・御朱印
最後に御朱印の紹介です。
「厄除大悲殿」



松尾寺(まつおでら) 見仏メモ

■住所:奈良県大和郡山市山田町683
■山号: 松尾山(または補陀洛山)
■宗派:真言宗醍醐派(別格本山)
■本尊:千手観音
■創建:養老2年(718年)
■開基:舎人親王
■拝観時間:9:00~16:00
■拝観料:境内自由、七福神堂300円 宝蔵殿300円
■秘仏「厄除観音」特別開扉:毎年11月3日、拝観料300円(本堂)
■交通:JR大和小泉駅東口から近鉄郡山駅行バス「松尾寺口」下車、徒歩約2km
    近鉄郡山駅から小泉駅東口行バス「松尾寺口」下車、徒歩約2km
■駐車場:あり(無料)

■今回見仏した御仏
  【本堂】
   ・千手千眼観音菩薩立像 - 鎌倉時代、寄木造(檜)、像高177.3cm
      (※毎年11月3日公開)
   ・舎人親王像- 木造 (※4月1日~11月30日公開)
  【七福神堂】
   ・大黒天立像- 重文、木造
  【宝蔵殿】(※秋の寺宝公開9/1~11/10)
   ・千手観音像トルソー - 奈良時代、木造 ※焼損仏残闕
   ・十一面観音立像- 重文、平安時代、木造
   ・役行者像 - 江戸時代、木造、円空作

■公式サイト:【日本最古の厄除霊場 松尾寺】

■地図
 

■関連書籍
 
 松尾寺は「見仏記」にて紹介されています。

 
 千手観音像トルソーは白洲正子著「十一面観音巡礼」にて紹介されています。

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THEME:古寺巡礼 | GENRE:旅行 |

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