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ichibou

Author:ichibou
ならまち生まれ。東京暮らしが長かったものの、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

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かつて奈良にあった映画館

イオンシネマ高の原
遅ればせながら、イオンシネマ高の原にてスター・ウォーズシリーズの最新作「最後のジェダイ」を観てきました。このシリーズは1作目をのぞいて劇場で観ているのですが、ふと過去の作品はどこで観たのかと記憶をたどってみると、旧3部作のうち「帝国の逆襲」と「ジェダイの復讐」はかつて奈良市内にあった「有楽スカラ座」で観たことを思い出しました。今はすべてなくなってしまいましたが、かつては近鉄奈良駅周辺にいくつかの映画館が存在していました。懐かしくなり、帰りにかつての映画館があった場所を巡ってみることにしました。


有楽会館跡
まず、有楽スカラ座があったのは三条通のこの場所です。現在はマンションになっています。ここにはかつて有楽会館と有楽観光ビルという2つのビルが並んでおり、「有楽大劇」、「有楽映劇」、「有楽スカラ座」の3つの劇場がありました。子供の頃よく利用した映画館はこの3館で、手元に残っているパンフレットや半券によると、「帝国の逆襲」、「ジェダイの復讐」、「ベスト・キッド」、「グレムリン」、「エイリアン2」、「ロッキー4」などはスカラ座で、「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」は映劇で観ています。また、「南極物語」や「探偵物語」などの邦画も大劇か映劇のいずれかで観た記憶があります。


奈良東映跡
そして、有楽会館から少し西に歩いたところには「奈良東映」という劇場もありました。現在は「カフェ・ド・クリエ」がある場所です。「シネマデプト友楽」があった場所と言った方がわかりやすいかもしれません。シネマデプト有楽は有楽3館と奈良東映を統合するような形で1990年代にできたシネコンですが、その頃私は奈良を離れていたので、個人的に馴染みがあるのは奈良東映の方です。奈良東映は、その名の通り東映系作品が中心でした。幼少の頃は親につれられて、「東映まんがまつり」を何度か観に行ったのを覚えています。


地下劇場跡
一方、東向き商店街には「地下劇場」がありました。場所はマクドナルドのあるビル(奈良観光会館)の地下です。今は居酒屋になっています。ここは松竹映画専門でした。子供ながらに手描きの寅さんの看板を見て、正月を感じていたのを覚えています。ここでも映画を見た記憶はあるのですが、残念ながら何を観たかは忘れてしまいました。


ホテルサンルート奈良
そして、猿沢池近くのホテルサンルートがある場所には「尾花劇場」がありました。ここで映画を見た記憶はないのですが、私が子供の頃は洋画の名作を上映していたと思います。当時、劇場の前を通るとよく口笛バージョンの「クワイ河マーチ」(ボギー大佐)がよく流れていました。当時の小学生はこの曲を「サル、ゴリラ、チンパンジ~♪」と替え歌にするのが定番でしたので、私も尾花劇場の前を通るときはいつもこの替え歌を口ずさんでいたのを鮮明に覚えています。


中央劇場跡
さらに、三条通り商店街、もちいどのセンター街、西寺林商店街、今御門商店街に囲まれた路地裏エリアには、「中央劇場」というポルノ映画専門館もありました。すぐ近くにはストリップ劇場もあったため、この辺りは当時の子供達にとっては「気にはなるけど、近づいてはいけない場所」となっていました。しかし、そんなディープゾーンにある劇場でも、夏休みなどにアニメ映画が上映されることがありました。「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」のシリーズはここで上映されたと思います。私もなんとなく後ろめたさをかんじつつ「999」を見に行ったという思い出があります。


イオンモール高の原館内の府県境
(イオンモール高の原館内にある府県境)
1980年代に存在した映画館は以上ですが、これらは全て閉館し、今や奈良市は「県庁所在地なのに映画館がない街」といわれるようになってしまいました。まあイオンシネマ高の原が微妙な場所にある(イオンシネマの所在地は京都府木津川市となっているが、イオンモール高の原館内には府県境が存在し、スクリーンは奈良市側に位置している)ので、奈良市内に映画館がないと言い切ってしまっていいかどうかはわかりませんが、奈良の旧市街にあった映画館がすべて消えてしまっているのは事実です。


奈良国際映画祭
(なら国際映画祭2016の会場)
近年、奈良市内では「なら国際映画祭」や移動映画上映会の「ならシネマテーク」なども行われてはいますが、やはり駅周辺に一つも常設の映画館が残っていないのは寂しいところです。


映画ポスター掲示板
最後に、かつての面影を残す映画ポスターの掲示版が今でも奈良市内に残っているので紹介しておきます。場所は奈良女子大の正門から100メートルほど南に行ったところです。中央劇場と地下劇場(2枚分)の掲示板が並んでおり、さらに奥に置かれているのは谷井興業用(有楽3館+奈良東映)のものです。数年前から、そのうち撤去されるだろうなと思って眺めていますが、平成30年になってもこちらはしぶとく残っています。


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THEME:奈良 | GENRE:地域情報 |

COMMENT

どの映画館かと想像しながら拝読しました

初めてコメントを差し上げます、ぴすけと申します。
いつも楽しく記事を拝読しております。
ありがとうございます。

第二次世界大戦中から戦後5年ほど、東大寺知足院に疎開のため住まわれていた知人がいます。
その方から
「知足院から正倉院方面に抜ける小道があって、小さい時にそこを駆け下りて奈良の街の映画館に『仔鹿物語』を観に行った。映画のシーンをいまだに鮮明に覚えている」
というお話を伺ったことがあります。

どの映画館なのか想像し、奈良の街を思い浮かべながら拝読しました。
いつも、心浮き立つ楽しい記事を、ありがとうございます。

Re: どの映画館かと想像しながら拝読しました

ぴすけ様
コメントありがとうございます。

今回紹介させていただいたのは昭和50~60年代頃に奈良にあった映画館ですが、それ以前には今のNHK奈良局の東側に「電気館」という劇場もあったそうです。場所的には正倉院からも近いので、お知り合いの方が行かれた劇場は電気館の可能性もありそうですね。

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