FC2ブログ
プロフィール

ichibou

Author:ichibou
ならまち生まれ。東京暮らしが長かったものの、現在は奈良に戻り、その魅力を再発見中。「見仏記」の影響で仏像鑑賞が趣味に。

おことわり
当ブログに掲載されている画像の無断転載・複写は固くお断りいたします。
カウンター

寅の月に朝護孫子寺の中秘仏を拝観


朝護孫子寺・仁王門
2月のとある日、JR王寺駅北口より「信貴山門」行のバスに乗り、中秘仏の毘沙門天王像が特別公開されている朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)に行ってきました。バスは終点まで乗ってもいいのですが、一つ手前の「信貴大橋」バス停で降りて、坂を登ると仁王門のすぐ脇にでることができます。


朝護孫子寺・本堂
朝護孫子寺は標高437メートルの信貴山の山腹に伽藍を構えるお寺です。中興の祖、命蓮(みょうれん)上人が醍醐天皇の病気平癒を祈願し、無事平癒したことから、「朝廟安穏 守護国土 子孫長久」の祈願所として「朝護孫子寺」の勅号を賜ったといわれています。その命蓮上人にまつわる霊験を描いた絵巻物が有名な「信貴山縁起絵巻」(国宝)です。


朝護孫子寺・聖徳太子
そして、もともと寺を創建したのは聖徳太子だといわれています。およそ1400年前、廃仏派の物部守屋を征討する際、太子がこの地で戦勝祈願を行ったところ、毘沙門天を感得したといいます。その毘沙門天の加護を得て勝利を納めたことから、戦いの後、ここに毘沙門天を祀り、「信ずべき山、貴ぶべき山」すなわち「信貴山」と名付けたのがこの寺の始まりだということです。


朝護孫子寺・寅の石像
その毘沙門天が現れたというのが「寅の年、寅の日、寅の刻」だったことから、寅は毘沙門さんのお使いだと言われています。そのため、境内には信者が寄進した寅がそこかしこに存在しています。


朝護孫子寺・大寅
なかでもシンボル的な存在となっているのが、こちらの大寅像。高さ3m、長さ6mと、世界一を誇る張り子の寅です。


朝護孫子寺・大寅と本堂
その大寅の先に見えているのが本堂となります。崖にせり出した本堂は毘沙門天が姿を現した巨大な磐座の上に建つとされています。ここは開創以来、日本で初めて毘沙門天が降臨地として、毘沙門天信仰の聖地となってきました。


朝護孫子寺・本堂舞台
塔頭や諸堂が並ぶやや狭めの参道をすすみ、舞台づくりとなっている本堂に上ると視界が広がります。


朝護孫子寺・舞台からの眺め
舞台からは奈良盆地を見渡す壮大な風景が広がります。真正面には天理市方面が見えています。


朝護孫子寺から桜井方面の眺め
右端は桜井方面まで見えており、かすかに箸墓古墳を確認することもできました。


朝護孫子寺・本堂扁額
そして、本堂の方に目を向けると、立派な扁額が目に入ってきます。この扁額の左右には金色のムカデがあしらわれています。ムカデは毘沙門天の使いとされ、お足(=お金)が多い生き物、つまりはお金が集まるという意味があるといわれています。


朝護孫子寺・ムカデ
朝護孫子寺の境内には寅とならんでムカデの装飾も多く見かけられます。


朝護孫子寺・本堂
さて、この本堂内陣には3体の毘沙門天像(御前立、中秘仏、奥秘仏)が祀られています。聖徳太子が祀ったとされる奥秘仏は12年に一度、寅の年にのみ開帳されますが、中秘仏は毘沙門天が出現した7月3日の前後5日間や正月など年に数度開帳されています。


朝護孫子寺・中秘仏開扉
今回拝観させていただくのは中秘仏です。この2月は寅の月だからでしょうか、1日から28日までの一か月間特別開扉されています。


朝護孫子寺・本堂
特別拝観料を納めると、内陣へと案内され、中秘仏の毘沙門様が入っていらっしゃる御厨子の前まで行って拝観することが可能です。御厨子の中をのぞきこむと、大変力強く迫力のあるお姿の毘沙門様が立っておられました。ほのかな灯りによって作り出される陰影が、忿怒の表情をより際立たせているようでした。


朝護孫子寺・本堂入口
また、内陣の奥には毘沙門天王の眷属である二十八使者像も祀られていました。二十八体すべて揃っているのは大変珍しいことだそうです。ずらりとならんだ像を拝みつつ一周したら内陣での拝観は終了です。


朝護孫子寺・張り子の寅
本堂の片隅では、お守りだけでなく、張り子の寅も販売されています。


朝護孫子寺・タイガース必勝守り
虎つながりということで、タテジマの必勝守りも用意されておりました。


朝護孫子寺・行事案内
なお、毎年寅の月(2月)の最終土曜日・日曜日には「信貴山寅まつり」が行われます。


朝護孫子寺・休憩所の寅2
帰りがけに大寅近くにあった休憩所に立ち寄ってみると、寅まつりで行われる「納め寅供養」の特設祭壇も組まれておりました。


朝護孫子寺・胎内くぐり
今回は本堂の拝観が中心でしたが、次回また機会つくって霊宝館や塔頭寺院などもじっくり拝観したいと思います。


朝護孫子寺・御朱印
最後に頂いた御朱印の紹介です。
「毘沙門天」



朝護孫子寺(ちょうごそんしじ) 見仏メモ

■住所:奈良県生駒郡平群町大字信貴山2280-1
■山号:信貴山
■宗派:信貴山真言宗(総本山)
■本尊:毘沙門天
■創建:不明
■開基:聖徳太子
■拝観時間:9:00~16:30
■拝観料:境内自由、戒壇巡り100円、霊宝館300円
     中秘仏特別拝観500円
■交通:JR王寺駅北口、近鉄信貴山下駅より、「信貴山門」行奈良交通バスに乗車、
     「信貴大橋」下車、徒歩5分
    近鉄西信貴ケーブル高安山駅より、「信貴山門」行近鉄バスに乗車、
     「信貴山門」下車、徒歩15分
■駐車場:あり(有料)

■今回見仏した御仏
   ・毘沙門天立像  ※中秘仏
   ・二十八使者像

■公式サイト:【信貴山 朝護孫子寺 公式ホームページ】

■地図
 

関連記事
スポンサーサイト
THEME:古寺巡礼 | GENRE:旅行 |

COMMENT

No title

突然の訪問、失礼いたします。
私はこちら⇒b--n.net
でブログをやっているさくらといいます。
色々なブログをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はコメントを返してくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^

EDIT COMMENT

非公開コメント

カテゴリ
  • 見仏(奈良)(110)
  • 見仏(滋賀)(25)
  • 見仏(京都)(16)
  • 見仏(大阪)(3)
  • 見仏(兵庫)(2)
  • 見仏(和歌山)(4)
  • 見仏(北海道)(2)
  • 見仏(青森)(3)
  • 見仏(岩手)(2)
  • 見仏(東京)(5)
  • 見仏(神奈川)(4)
  • 見仏(愛知)(3)
  • 見仏(岐阜)(1)
  • 見仏(富山)(1)
  • 見仏(大分)(6)
  • 見仏(ミュージアム)(32)
  • 奈良の神社(7)
  • 奈良の行事(4)
  • 奈良公園散歩(3)
  • 奈良のミュージアム(15)
  • 奈良の四季(15)
  • かつての奈良(2)
  • 奈良の展望スポット(5)
  • 奥大和を一望す(18)
  • 北海道を一望す(24)
  • 東北を一望す(6)
  • 中部を一望す(7)
  • 中国・四国を一望す(2)
  • 雑記(2)
  • お知らせ(2)
  • 未分類(0)
  • 記事インデックス(4)
ブログランキング
検索フォーム
QRコード
QR